犬と猫 健康情報

犬猫の漢方薬

獣医さんで診察してもらって、漢方薬も処方してもらうのが一番です。(理想は)
漢方薬を使ってらっしゃる獣医さんは、お近くにあるかもしれません。漢方薬局のおじさんも、相談に乗ってくれるかもしれません。相談できる所を探してください。(2002・3・12)

動物薬の漢方薬として頻用されているもの

かっこんとう
葛根湯  :犬 感冒・鼻風邪の改善
150~300mg/kg/day
エキスとして75~150mg

○耳の炎症、耳に熱があり痛みがあるとき、発病してすぐ2~3日まで。
○寒がっている風邪のとき。


しょうさいことう
*小柴胡湯  :消化器疾患・消化器衰弱・食欲不振・胃炎・下痢
75~150mg/kg/day
エキスとして45~90mg

○肝炎、食欲がおちて、白舌苔があるとき。

○耳が赤くなって乾いている、慢性耳炎。
○乾いた耳垢が多いとき、十味敗毒湯。
○じゅくじゅくした耳垢のとき、繰り返す耳炎にエツピカジュウトウ
○耳垂れが多く、イライラしているとき、龍胆シャ肝湯


さいこけいしかんきょうとう
柴胡桂枝乾姜湯   :犬 感冒・肺炎の改善
1日3回 体重4kg以下0.3~0.5g
体重15kg以下0.5~1g


もくぼういとう
木防已湯  :犬 慢性気管支炎・心臓性喘息症状の改善
1日2回 犬体重1kgあたり乾燥エキス40~80mg


ちょれいとう
*猪苓湯 : 猫のストルバイト結石の溶解排泄促進
猫の体重1kgあたり150~300mg   1日量

○血尿、尿量が少なくて、排尿の時痛みがあるとき。


さいぼくとう
柴朴湯  :気管支喘息・気管支炎
150~300g/kg/day
(エキスとして100mg~200mg)

○心臓病などで、動悸、息切れするとき。
○甲状腺機能亢進症で、甲状腺のはれに。


ごれいさん
五苓散 :浮腫・急性胃腸カタル・下痢
150~300mg/kg/day
(エキスとして40~80mg)


しょうふうさん
消風散  :分泌物が多く痒みの強い慢性の皮膚病
150~300mg/kg/day
(エキスとして80~160mg)


はんげしゃしんとう
*半夏瀉心湯: 急、慢性胃腸カタル・消化不良・神経性胃炎
150~300mg/kg/day
(エキスとして150~300mg)


じゅうぜんだいほとう
十全大補湯  :病後の体力低下・食欲不振・貧血
150~300mg/kg/day
(エキスとして100~200mg)

○免疫力を上げる。


しょうせいりゅうとう
*小青竜湯  : 気管支炎・鼻水・鼻炎
150~300mg/kg/day
(エキスとして83~166mg)
○せき、痰、鼻汁のある風邪のとき。


ほちゅうえっきとb
補中益気湯  :虚弱体質者・胃下垂・感冒・痔・
(150~300mg/kg/day)
エキスとして100mg~200mg

○白血病やエイズの猫の体力増強に。


りっくんしとう
六君子湯 :胃炎・胃下垂・消化不良・嘔吐
150~300mg/kg/day
エキスとして80~160mg
○食べ過ぎると下痢をするとき。


(*印のものは犬猫で安全試験データーあるそうです。)

そのほかの漢方薬

ばくもんどうとう
麦門冬湯: ○口が渇いて、痰は少ない、空咳をしてるとき。
○糖尿病のとき、水をたくさん飲みたがって、
お腹に力がないとき。


みばくじおうがん
味麦地黄丸: 足腰が弱っている高齢のペットで、
舌や口が乾燥していて、咳を良くするとき。


葛根湯カセンキュウシンイ: 副鼻腔炎


へいいさん
平胃散 : お腹にガスがたまって、張っている、軟便気味のとき。


しょうようさん
逍遙散 : 消化不良に。血液を増加し肝臓に栄養、胃腸整える。


しょうけんちゅうとう
小建中湯  : 食欲にむら、元気がない疲れやすい。


さんおうしゃしんとう
三黄シャ心湯 : 口内炎、口臭がひどいとき、舌苔が黄色のとき。


しゃくやくかんぞうとう
芍薬甘草湯  : ○筋肉の緊張こわばで、肢体が痛いとき。
○リュウマチで痛みを伴う痙攣に。


けいしかじゅつぶとう
桂枝加ジュツブ湯 :肝機能の弱りからくる肢体のしびれ、ひきつりに。


いんちんこうとう
茵陳蒿湯 :黄疸、急性肝炎の初期


いんちんごれいさん
茵陳五苓散 :黄疸、尿が減るとき。


さいれいとう
柴苓湯 :○心臓病などで、動くと呼吸が苦しい、胸水があるとき、
○慢性腎炎などで、浮腫、吐き気、食欲不振などに。


ろくみがん
六味丸 :腎臓を丈夫にし、尿量の減少、便秘によい。
老化防止によい。


はちみがん
八味丸 :○高齢ペットによい。尿漏れしたり、夜間排尿に。
○甲状腺機能低下による、毛の艶がなく、元気がないとき。


かみきひとう
加味帰脾湯:リンパ腫や白血病に良いとされている。


 

我が家の猫に飲ませた漢方薬

ちょれいとう
猪苓湯 :尿石症でよく使われる。

ほちゅうえっきとう
補中益気湯 :体力を付けたいとき

とうきしゃくやくさん
当帰芍薬散 :膀胱炎を何度も繰り返すとき。

かみしょうようさん
加味逍遥散 : 怒りぽい、攻撃的、肝臓の気の流れを良くする。
イライラして、無駄吠えする。

ごしゃじんきがん
牛車腎気丸:腎臓を強くしたいとき、高齢のペットに。

◎猫に飲ませる量は人間の6分の1~10分の1ぐらいにしました。

顆粒はお湯で溶かして飲ませるんですが、味が悪いとアワブクブク
して飲みませんでした。
オブラートに包んでも、かなり大きな包みになって、飲ませにくかっ
たです。

錠剤になってる漢方薬が、飲ませやすかったです。

長く飲ませたのは(3週間ぐらい)猪苓湯と補中益気湯です。
後のは、少し試しただけです。

 

参考にした本
漢方薬の臨床使用上の実際と留意点   学際企画
中(漢方)獣医学マニュアル  インターズー
犬猫に効く指圧と漢方薬   世界文化社
動物を癒し動物に癒される   チクサン出版社

ABOUT ME
nekopikaia
日本で最初の猫手作りご飯HP作成した猫ご飯研究家で、チャネラーもしています。過去から知恵を!未来から成功を!これらを融合して現代を幸せ生きるチャネリング・動物と会話するアニマルコミュニケーション・アカシックレコードを教えています。また、犬猫の飼い主にどんな病気にも対応する手作りご飯を教えています。