前編は、今フランスの医薬品会社で世界中の
薬草を研究して、新しい医薬品を作っている
と紹介されていました。
沢山の種類の薬草が倉庫に山積みされて、
一種類ずつ、成分を抽出し精製して、
純度の高い成分で研究しているそうです。
沢山の薬草の中から、ニチニチ草の成分
で抗がん剤が生まれていました。
ニチニチ草って、夏になればあちらこちら
の庭に生えていますよね、それに
ひところ健康雑誌で、ニチニチ草の葉には
抗癌作用があるから、葉を噛んで成分だけ
チュウチュウ吸うように食べる方法が
紹介されていた記憶があります。
日本では、健康雑誌に取り上げられる程度で
終わったけれど、フランスは本気で研究した
んだと、感心しました。
それに、フランスでは薬草を栄養補助食品と
して認めたそうで、製品の箱に効用も書ける
ようになったそうです。
ハーブサプリメントですね。
薬草として30年以上の伝統がある薬草と
決められているようです。
いよいよ、国家予算を圧迫する現代医薬品
より薬草(ハーブ薬)を選択し始めたので
このような番組を作って、ハーブはすごい
よと、宣伝する為でしょうか・・・
日本は薬草や漢方薬を拒否して、高騰する
医療費にどのような政策を考えているのだ
ろうと思いました。
そうそう~
日本でもトクホが作られましたね~
正式名は「特定保健用食品(特保)」
本当にこの特保食品で、体調が良くなるか?
食べ方次第ですよ・・・・
摂取する総カロリーが同じなら、特保食品は
効果があるそうです。
だから、大食いしても良いのではないのです。
痩せるお茶なんて宣伝されると、大食いOK
かと思いますよね、その辺が落とし穴です。
沢山の植物を調べて、新しい医薬を作って
もうける製薬会社あり、で前編は終わりです。
後編は、前回書いたように中医学の紹介、
チベット伝統医療の紹介とアフリカ伝統医療
の紹介でした。
アフリカ伝統医療は、すべてのアフリカの国
を網羅していませんでしたが、特に薬草医療
に力を入れている国の紹介でした。
アフリカ伝統医療に出てくる、治療師も
ユニークでした。
「薬でない薬草を探す方が大変ですよ、
ほとんどの植物に薬効があるんです。
薬を調達するには、ナタとカマさえあれば、
良いのですよ」とお話してました(^^)
患者さんが伝統治療師の所へ行くと、まず、
現代医学で検査し、データーを取る、
次に、伝統治療師の所へ行って、診察を
受ける、伝統治療師が行う治療に任せて
どれくらい病気が治ったかを現代医学検査で
実証して行くのだそうです。
このように集めたデーターを、アメリカの
2つの大学に送って分析してもらい、治療
効果をデーターに残すそうです。
これらの結果、現代医学での検査で付いた
病名と、伝統治療師の診立てと違っても
よくて、伝統治療師の診立てを尊重した
データーだそうです。
これらの結果、伝統治療師の治癒率は、
90%もあるそうです。
アフリカですから、深刻な病気エイズも
薬草を何種類かブレンドした、お薬で
かなり克服しているようです。
現代医薬品の抗エイズ薬は、値段も高いので
国民に行き渡ることがないそうです。
また、副作用があるから、副作用もない
ブレンド薬草が良いのだと、紹介してました。
アフリカのその国では、先進国に多い
糖尿病のブレンド薬草薬を作り、国際
特許も取ったそうです。これで先進国へ
売り込みをしたいそうですが、何故か
先進国からは、あまり見向きされないとか、
この辺は、色々と複雑な事情があるんで
しょうね・・・
何処の国も、現代医薬品の値段の高さが
ネックになっているようです。
薬草も勝手にドンドン生えるわけでも無し、
やはり薬草園を作って、守りながら栽培
しないとあっという間に、取りすぎて
絶滅するのではないだろうかと、心配に
なりました。
薬草と言っても、木の皮もあれば、根も使います。
自然の環境でたくましく育った薬草と
薬草園で大切に育てられた薬草では、
有効成分の濃度が違ったりするかも・・
それに、沢山作るとかで、農薬を
バンバン使われると、なにやっている事か
ですよね~
薬草には、まだ発見されていない効果が
あると思います。
それらを原産国が見つけて、薬にして
輸出すれば、アフリカの国々もうるおって
来るのでしょうね。
原料の薬草だけを輸出しているようでは、
結局、先進国にいいようにされると、
思いました。
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フランスのテレビ制作会社が作った番組「薬草最前線」は、色々考えさせられました。また、アフリカの伝統治療師が鳥の羽で患者の頭をなぜていましたが、これを呪術とみるか、ヒーリングと見るかですね~
ア フリカは、長い植民地時代に伝統治療を禁止されていました。呪術のように思われたのでしょうね。でも高い医薬品を買うお金は一般人には無く、伝統治療師が やっぱり治療してきたのでしょう。アフリカは、ひとくくりに出来ない国の事情があるので、この番組で紹介されたのは、アフリカでも落ち着いた裕福な国なん だと思いました。
現代医療が発達して何年なんでしょうか、それ以前は何千年も自然から草や動物や鉱物から、薬効を見つけ治療に使っていた のです。またどこの国の伝統医療でも、人間も自然界の一つとしてとらえ、季節や宇宙も見据えた自然界論から、病気を治していくのは、各国伝統医療の根底に あるものです。
また、精神と肉体は繋がっていることも良く分かっていました。
どちらも健康でなければならない、病気を治すより予防こそが本当の治療だと心得ていた伝統医療は、これらか最先端に医学になるのでしょうか。いつの時代でも温故知新の精神は大切ですね。
現代医学と伝統医療をうまく使って、治療してくださる先生を私たちは、待っているんですけれど・・・・
いつになるやら・・・・
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1976年に漢方薬のエキス剤が健康保険の対象となったそうです。
詳しくはこちらへ
http://www.mykampo.com/seminar/whatsKanpo/takakutuku.htm
エキス剤とは、煎じ液をフリーズドライ加工して、お湯を注ぐだけで、元の煎じ液になる顆粒状の漢方薬です。煎じなくて良いので大変便利です。
個人的には、錠剤が一番のみやすいです。「味」って必ず飽きる時がくるので。