猫手作り食★手作りご飯

猫ご飯の小技(栄養のお話)

 
   栄養が足りているご飯って?
   ダメな食べ物とは
   食べない時の工夫
   妊娠・授乳・子猫の栄養
 

手作り食の世界は、まだ分からないことが多いです。
以下の事は私が思っていることであって、獣医学的な根拠があったり、なかったりするものです。ご了承下さいませ。
栄養学はドンドン進んでいますので、この情報もすぐに古くなりますよ~
何事も、自己責任 自己判断でお願い致します。2003年11月
家で使っている最近のサプリメントです

乾燥重量 カルシウム リン マグネシウム ナトリウム
カリウム タンパク質 炭水化物 繊維 脂質
ビタミンA ビタミンD ビタミンK 亜鉛  
各栄養素上限値 基準値とは    

栄養が足りている猫ご飯を作ろう

私の気持ち・・・・・m(__)m  H16・4・30追記

栄養計算は必要か否か・・・色々考え方はあると思います。
タダの飼い主の私も、まったく栄養計算が要らないなら、こんなありがたいことはないです。
でも、でも、猫も年が行きます、若頃なんでもなかった事が、体にこたえることもあると思います。栄養の偏りによる病気もあります。カルシウムやリンのバランス、ビタミンA、ビタミンDの過剰症も気になります。
猫が好きだからと言って、毎日、毎日魚を食べていて大丈夫だろうか?
また、私の作ったご飯って、本当に大丈夫なの?
このような疑問から、猫ご飯の栄養について調べました。
あなたの猫ちゃんが、ある程度手作り食を食べるなら、たまには栄養の過不足を気にしてあげて下さい。・・・終わり・・・m(__)m

 
犬猫栄養計算表無料配布について、私の思いを一言・・2009/10・・追記

手作りご飯のホームページを始めた頃、獣医さんに「手作りご飯にしています」と伝えると、獣医さんが飼い主さんを叱ったり顔をしかめたりで、飼い主さんから、このような事を獣医さんに言われた、手作りご飯を続けても良いか?とお問い合わせが多かったのです。

私は、獣医さんが栄養に付いて「叱る」のではなく指導すれば飼い主さんだって頑張ると思いました。AAFCO基準値に添ったご飯を飼い主だって作れますよ、AAFCO基準値を無視
していませんよ・・・と言う事で犬猫栄養計算表を印刷して獣医さんに見せて、栄養の何が過剰か?何が不足か?と尋ねたら良いのではと思い栄養計算表を作り無料配布を始めました。
このようないきさつから6年以上がたちました。手作りご飯に理解のある獣医さんも増えました。嬉しい限りです。

でも、最近はなんちゃってご飯で体調を崩す犬猫が増えました。猫には猫のご飯バランス・犬には犬のご飯バランスがあることを、飼い主さん達に知って欲しいです。

****===*===****

よく分かっていらっしゃると思いますが、食材の調理の仕方や保存によって
栄養成分は変わります。成分値の本にない食品を使うこともあったりで、
完璧な成分値を求めるのは、家庭ではまず無理です。こう言う事を頭の
片隅において、成分計算をしてみてください。

では、まったく成分値の計算は無駄か?いえ、そうではないと思います。
タンパク質30%が調理によって半減することはないでしょうし、
ビタミンB1が少ないのが、増えることもないでしょう。
バカバカしい例で、失礼致しました。
計算で出した栄養成分値は目安になると思います。

・腎臓や肝臓が悪くなった時、タンパク質、脂肪、炭水化物、カリウム、
カルシウム、リン、マグネシウムなどの%のバランスが大切になります。
療法食ではこのバランスは、軽視できないと思っています。
家庭で作る療法食は、計算上だけでもバランスを大事にしたほうが
良いと思います。普通食もこれらのバランスを考えてね。

猫ご飯を作り始めると栄養が足りているか、大変気になりました。
調べると色々な基準値があったのですが、基準値を満たした猫ご飯
とは?と考えてしまいました。

お家で作る猫ご飯って、どれだけ栄養素が入っていれば良いか?
管理人が疑問に思って調べた栄養素の数値です。
健康な成猫を中心に調べています。

療法食の栄養数値はこちら。

3大栄養素:タンパク質・脂質・炭水化物
ミネラル:ナトリウム・カリウム・マグネシウム・カルシウム・リン
微量ミネラル:鉄、亜鉛、マンガン、銅
**

基準値:どこの研究機関も栄養値の最小値・最大値・100㌍当たりの
栄養素許容量しかありません。体重別の栄養基準値は無いようです。
食品から水分を抜いた、乾燥重量1kgに対しての基準値です。
一般的に使える基準値ではないですね・・・
最大基準値の栄養素は、すべての栄養素を網羅していません。
最小値以下、最大値以上の栄養素は、健康被害が出る可能性が
あると言う事でしょうね・・・
これらの基準値は、あくまでも市販フードに対してです。
手作りご飯の基準値ではないですが、参考になると思います。

基準値としていますが、正式には、成猫維持期の為の
最小栄養素許容量
最大栄養素許容量
となっています。ここでは、分かりやすいように、
基準値とします。

* AAFCO:米国飼料検査官協会の略
* NRC:米国学術研究会議の略
(精製された飼料による研究なのでフード向きでないとされています)
* CVMA:カナダ獣医医療協会の略

NRCから新しい犬猫の基準値が発表されたようです。
2006年6月 発刊 「新飼養標準」
今までは、AAFCOが犬猫フードに良いとされていましたが、
NRCが巻き返したようです。
プレビュー版では、体重別があったようですが、新刊では
削除されているとか・・・残念~
       以下に出てくる 各栄養素何%の数値は、
乾燥重量1kgに対して、最少基準値の%になります。

(参考文献は「小動物の臨床栄養学」 学窓社)

〔乾燥重量〕

・猫の要求量基準値を見て最初にぶつかるのが、乾燥重量という言葉でした。

食品重量食品に含まれる水分=乾燥重量
DMB水分を含まない状態を基準としている。

乾燥重量って、栄養学的な言葉であって、普通の食べものには
カラカラに乾燥したように見える、出汁混布にも水分はあります。
食品から水分を、すっかりなくした重量なんて、本当にややこしい事。

栄養計算をしていると、乾燥重量を増やせば3大栄養素や
ミネラルの%は下がると遅まきながら気が付いて、
水分のない食材を探したこともありますが、
油を加えると下がってきます。(入れすぎも問題だけど)
それと裏技というか・・サプリメントの量も重量に入れると
乾燥重量が増えてて、各%が下がってきますよ。
このサプリの重量を入れる方法は、肝臓や腎臓食を作る時に
使うと良いと思います。
普通食の時は、頑張って普通の食材で乾燥重量を増やした
方がよいのではと思います。

乾燥重量が増えやすい食材・・・・粉です。
小麦粉、ライ麦粉、コーンミール、キャッサバでん粉(タピオカの粉)
このような食材でなんとか乾燥重量を増やしています。

最近は、粉類は使っていません。
ダンダン栄養計算が上手になった?どうなのか分かりませんが、
カボチャやサツマイモで、各栄養素%が下がってきます。
また、ハトムギの粉は少し使っています。
(追記2006・12)
炭水化物を増やすのは、いかがなもの・・?と疑問に感じる飼い主さんも
多いと思います。それは炭水化物の項目を見てね。

〔カルシウム〕

・普通食でも、カルシウムとリンのバランスが必要になります。

AAFCO最小基準値・乾燥重量1kgに対して(1999年度版)

成猫 比率
カルシウム 0.6% 1.2
リン 0.5%

 

NRC飼養標準・乾燥重量1kgに対して(1986年度版)

成猫 比率
カルシウム 0.8% 1.33
リン 0.6%

 

CVMA最小基準値・乾燥重量1kgに対して(1993年度版)

成猫 比率
カルシウム 1% 1.25
リン 0.8%

 

〔リン〕

リン・0.6%(乾燥重量)を超えるリンを長期間摂取するなら
腎機能に障害が起こると結論ずける研究者もいます。

毎日のご飯は、AAFCO最小基準値のリン0.5%前後
多くても0.7%ぐらいでしょうか・・・

CVMAは、リンを0.8%が最小値としていますが、
どうなんでしょうね・・・

〔マグネシウム〕

・マグネシウムは猫の尿石症対策で、考える必要があります。

健康な成猫の最小量

マグネシウム 乾燥重量1kg 100㌍当たり
AAFCO最小基準値 0.04% 10mg
NRC飼養標準・最小値 0.04% 8mg
CVMA最小基準値 0.05% 13mg

とても少ない最小基準値になっています。
手作り食ではこのような数値はあわせ難いので、

100㌍当たり、マグネシウムが20mg~40mg
100㌍当たり、リン125mg~250mg
こちらの値も参考にしています。

健康な猫なら、毎日のご飯のマグネシウムは、
0.07%~0.1%で良いと思います。

ストルバイト尿石症・・・・
猫の本に、「100㌍中マグネシウム11mg以下なら酸性尿を生成する」
と記述がありました。ただしこれは療法食の数値です。
「100㌍中マグネシウム11mg以下」
これを健康な猫また老化した猫に毎日数年与え続けると、
シュウ酸カルシウム結石になる可能性があるそうです。

尿石症の療法食に含まれるミネラルバランス。

ストルバイト尿石症予防のキャットフード栄養素の推奨基準

栄養素 乾燥重量% 100㌍あたり
リン  0.5~0.9%  0.11g~0.24g
ナトリウム  0.2~0.6%  0.06g~0.11g
マグネシウム  0.04~0.1%  9mg~20mg

 

ストルバイト尿石を溶解するキャットフード栄養素の推奨基準

栄養素 乾燥重量% 100㌍あたり
リン  0.5~0.8%  0.11g~0.17g
ナトリウム  0.2~0.9%  0.15g~0.18g
マグネシウム  0.04~0.06%  9mg~12mg

 

シュウ酸カルシウム尿石症予防のキャットフード栄養素の推奨基準

栄養素 乾燥重量% 100㌍あたり
カルシウム 0.5~0.8% 0.11g~0.2g
リン 0.5~0.7% 0.10~0.16g
ナトリウム 0.1~0.4% 0.03g~0.1g
マグネシウム  0.04~0.10%  18mg~20mg

上記3つの推奨基準は、療法食の数値です。
健康な猫向きではありませんので注意して下さい。

尿石症だからと言って、あまりにもマグネシウムを押さえると
こんどはシュウ酸カルシウム尿石症の心配が~、
尿石症が治ったなら、水分の多い普通食に戻す方が良いと思います。
猫ご飯に詳しい獣医さんとよく相談して、手作り食を進めるのが
理想です・・・・・

〔ナトリウム〕

・塩分とナトリウムの計算
ナトリウム量を2.54倍すると食塩の量に換算できます。

ナトリウムは、AAFCO最小値 0.2% 以下にならないように、
気を付けて下さい。

〔カリウム〕

・カリウムは、手作り食にするとAAFCO基準値より多くなりますが、
腎臓のカリウム排泄が妨げられない限り、カリウムの摂取量が
増加しても、高カリウム血症は起こりにくいそうです。
他のミネラルほど早く蓄積されることがないので、毎日食事から
摂取したほうが良いそうです。

〔タンパク質〕

粗タンパク質とは:タンパク質は、豆やお米にも含まれています。
動物性タンパク質だけではなく、植物性タンパク質も含めた
タンパク質量になります。

粗タンパク質 乾燥重量1kg 100㌍当たり
AAFCO最小基準値 26% 6.5g
NRC最小基準値 24% 4.8g
CVMA最小基準値 28% 7g

 

成猫維持キャットフードでは、粗タンパク質45%(DMB)を
超えるべきではない。とされています。

ナチュラル系のしっかりしたメーカーの成分を真似てみました。
某猫缶で乾燥重量を計算してみました。
粗タンパク質11.4%
水分  74.36%
11.4÷(100-74.36)=44.46%(猫缶の乾燥重量)

このメーカーさんの老猫用で38.5%の粗タンパク質でした。

ついでにと言ってはなんですが、生肉は、消化率96%です。
(生肉って消化がいいんですね)

粗たんぱく質とかの「粗」は、植物たんぱく質も含まれています。
業界もこのあたりを改めるそうです。
猫には、動物性たんぱく質が25%は必要となっているのですから
粗たんぱく質・・というややこしい表記は早くやめてもらいたいですね。
2009/10・・追記

以下の数値は管理人が勝手に思っているので、獣医学的根拠はありません。
ザット流して下さい。
生後1年から5年まで粗タンパク質40%~43%
生後5年から7年まで粗タンパク質40%
生後7年以上で粗タンパク質38%~36%
こんな感じかなと思っています ~(=- ェ -=).。oO
ご自分の猫ちゃんに合う数値を研究して下さいませ。
オイオイ、この数値はおかしいよと言う方、良い粗タンパク質%
教えて下さいね。よろしく m(__)m
漢字が「素」と間違えていました・・正しくは「粗」です。訂正しました。
2009/10

〔炭水化物〕

・炭水化物って必要か必要でないか、これはよく言われます。
でも売っているフードの中には入っています、表示されて
いないのは何故でしょうか。(計算するのがメンドクサイって)

炭水化物40%以上(DMB)なら消化不良が起こる可能性がある
そうです。
炭水化物40%以上にならないように、気をつけてね。

猫によって炭水化物を、消化しやす猫としにくい猫が、あるかも
しれませんので、猫ちゃんの様子をみながら加減して下さいね。

炭水化物はエネルギー供給に必要とされ、成長期、高エネルギー
を必要とする動物には、少なくとも20%の炭水化物がフードに
含まれるべきとされているようです。

猫は犬と違って、炭水化物を効率よく利用する能力に欠けると
されています。
炭水化物を含む食材は、必ず加熱して消化をよくしなければ
いけないそうです。

毎日のご飯の炭水化物は、25%~38%ぐらいでしょうか。
サツマイモやカボチャだけで良い場合もあります。
穀類ですが、ご飯や小麦粉ですが、なるだけやめて、代わりに
雑穀のハトムギ、キビ・アワ・ヒエが、良いように感じます。
ハトムギは独特の匂いがあるので、少量が良いでしょう。
キビ、アワ、ヒエもマグネシウムが多いので、尿石症の場合
量に気をつけてください。

炭水化物について・・・2009/10追記

炭水化物というのは栄養学では古い呼び名です。
今は「糖質」となっています。
糖質の中には、甘いお砂糖から食物繊維も含まれていますので、
少し混乱しますね。
「炭水化物は悪い」だから「穀類は食べさせない」とされる方も
多いですが、野菜の中にも炭水化物=糖質が含まれます。
一つの栄養素をまるっきり無しのご飯を食べていると、必ず
欠乏病が出てきます。犬猫の諸悪の根源は炭水化物=糖質と単純に考えて
良いのでしょうか?
犬猫は長く人間と寄り添って生きてきました。
炭水化物=糖質であるご飯やパン・パスタ等の麺類も食べてきています。
炭水化物が犬猫にとって諸悪の根源なら、とっくに日本トキのように
絶滅しているでしょう・・・と私は思います。
糖質は、母犬や母猫の乳の重要な栄養成分です。
何度でも言いますが、猫には猫のご飯のバランス・犬には犬のご飯バランスが
あるのです。

〔食物繊維〕

粗繊維は健康体なら5%以下(DMB)だそうです。
便秘症の猫の場合、5%ずつ素繊維を上げていくそうです。
粗繊維の上限は15%ですが、この量は療法食になります。
繊維が多すぎると、栄養吸収を妨げたり、脱水状態、下痢
になったりします。
繊維の種類も色々あるので、急に便秘になった猫ちゃんは
迷わず、獣医さんに診察してもらってね。

〔脂質〕

エネルギー、必須脂肪酸の供給、脂溶性ビタミン吸収に必要。

粗脂質として10%~30%までとされていますが、
肥満の猫は8%~17%に押えるそうです。

猫は脂肪酸濃度25%の食餌を好むそうです・・・

最小値 リノール酸 アラキドン酸 粗脂肪
AAFCO 0.5% 0.02% 9%
NRC 0.5% 20mg  
CVMA 1% 100mg 9%

9%の粗脂肪が入っていれば、これらの基準値はクリアーされています。
(↑素脂質10~30%のこと↑)

猫の本にも、猫にアラキドン酸は必要と記述されています。
アラキドン酸は動物の脂肪にしか含まれていないので、
必ず猫ご飯には、動物の脂肪を入れてね。
(鶏肉の皮付き胸肉やモモ肉、鶏肉の皮、バター)

魚オイルを含む猫ご飯には、食事1kgあたりの魚オイル1gに
10IUのビタミンEを補うべき、とAAFCO基準値は推奨しています。
不飽和脂肪酸を長期間食べ過ぎると、猫は黄色脂肪症になりやすい
ので、ビタミンEの添加が必要とされています。
お魚猫缶の食べすぎに、気をつけてね。

脂肪酸n6とn3のバランスが今注目されています。炎症性疾患、腎臓病、
癌などの病気に、効果があると言われていますが、推奨バランスがまだ
分かりません。これぐらいが良いのでは、とされているバランスはあります。
・腎臓病  n3を 1としてn6 が 2.5 (n6 2.5 : n3 1 )
・炎症性疾患 n 3の総量は体重あたり50~250mg/kg
・癌  1)乾燥重量でn 3 は5%以下にする。
2)n6 :n3 比 0.3以下
これぐらいが、よいかもと言う比率ですので、あなたの獣医さんに
お尋ね下さいね。

 





(各油名は脂肪酸を含む多い順)
◆バルチミン酸
パーム油、ラード(豚の脂)、ヘッド(牛の脂)、
バター、牛脂身肩ロース、牛脂身サーロイン、
豚脂身ロース、ショートニング












n9系

ω9

(各油名は脂肪酸を含む多い順)
◆オレイン酸(酸化しにくい)オリーブ油、菜種油、ヘーゼルナッツいり、
調合サラダ油、マカダミアナッツ、
牛脂、豚脂、落花生油、米ぬか油、
パーム油













n3系

ω3

(各油名は脂肪酸を含む多い順)
(酸化しやすい)
◆EPA・DHA
EPA
すじこ、はまち養殖、まいわし、身欠きにしん、
本マグロ脂身、さば、マダイ養殖、ブリDHA
本マグロ脂身、すじこ、マダイ養殖、
ブリ、サバ、はまち養殖、はも、うなぎ、
さんま、さわら、いわし、あじ、ししゃも生干し

◆α―リノレン酸
フラックスオイル(亜麻仁油)、しそ油、
菜種油、調合サラダ油、調合油、大豆油、
ごま油

DHA/EPAはα―リノレイン酸からも体内で
合成されます。

n6系

ω6

(各油名は脂肪酸量の多い順)
(酸化しやすい)◆リノール酸
サフラワー油、ひまわり油、綿実油、
とうもろこし油、ごま油、調合油、

◆γーリノレン酸
月見草油など

◆アラキドン酸
鶏肝臓、卵白生、まだこ、鶏砂肝、
ささみ、ほたるいか、

(脂肪酸参考文献 5訂食品成分表 女子栄養大学)

毎日の猫ご飯の、ちょっと練習・・・健康な成猫
素タンパク質40%
素炭水化物 35%
素脂肪   25%
こんな感じで、栄養計算する前に
%合わせの練習すると、栄養計算もしやすいかも~

・脂溶性のビタミンもどれくらいあればいいのか・・・
悩みはどんどん出てきます。過剰症があるし・・・

〔ビタミンA〕

乾燥重量1kgあたり 最小値 最大値
AAFCO 5,000 IU
(1,650μg)
750,000 IU
(24,750μg)
NRC  3,300 IU
(1,089μg)
 
CVMA  10,000 IU
(3,300μg)
87,000 IU
( 28,710μg)

日本食品標準成分表・五訂からビタミンAの単位が
IU国際単位からμgマイクログラムに変わりました。
mcgと表示される場合もあります。

毎日のご飯では、AAFCO最小値の2倍~3倍ぐらいのビタミンAは
大丈夫かなと思っています。

サーモンオイルには、ビタミンAやビタミンDが含まれている
商品があります。高単位で含まれる場合もありますので、
気をつけてください。

CVMA栄養素基準値の方は、10,000IUが最小値、AAFCO基準値の
2倍になっています。
あるときはAAFCO基準値、あるときはCVMA栄養素基準値のビタミンAと
迷える飼い主は、さまようのです (?_?)

〔ビタミンD〕

乾燥重量1kgあたり 最小値 最大値
AAFCO 500 IU
(12.5μg)
10,000 IU
(250μg)
NRC  500 IU
(12.5μg)
 
CVMA  1,000 IU
(25μg)
10,000 IU
(250μg)

日本食品標準成分表・五訂からビタミンDの単位が
IU国際単位からμgマイクログラムに変わりました。
mcgと表示される場合もあります。

ビタミンAやDは過剰症が心配なビタミンです。
毎日最大値を超える量を食べさせないようにしてね。
適量を心がけて下さい。

毎日のご飯に、猫用マルチビタミン&ミネラル剤も使います。
これらにも、ビタミンDやビタミンAが含まれていますので、
うちの猫ご飯は、多くても最小基準値の2~3倍ぐらいです。
これが良いか悪いか・・・わかりません

〔ビタミンK〕

ビタミンKは色々な食材に入っているので、手作りご飯でも多く
なります。脂溶性ビタミンですから、過剰症が心配になりますが、
他の脂溶性ビタミンと違って、肝臓で迅速に代謝されるとか、
あまり神経質にならなくてもと思います。

サケやマグロが多量に入っている市販フードを食べた猫で、
ビタミンKの欠乏症があったそうです。
魚中心の猫ご飯の方は、ビタミンKの不足に注意してね。

AAFCO基準値では最大値は設定されていませんが、25%以上の
魚肉を含んだ猫フードには、DMBで0.1ppmのビタミンKを補給する
ように推奨しています。これがどれくらいの量になるのでしょうね?

〔亜鉛〕

亜鉛は、免疫アップとか解毒作用が取り上げられていますが、
亜鉛サプリメントを、過剰に添加しなように、気を付けてください。

乾燥重量1kgあたり 最小値 最大値
AAFCO 75mg 2000mg
NRC 50mg  
CVMA  75mg  

 

〔各栄養素 上限値〕

 

 乾燥重量 1kg 上限値
栄養素名 CVMA栄養素基準値 上限値 AAFCO基準値
上限値
タンパク質 55%  
脂肪 50%  
カルシウム 4%  
1500mg/kg  
セレン 10mg/kg  
ビタミンA 87,000 IU/kg
(28,710μg)
750,000 IU
(24,750μg)
D 10,000 IU/kg
(250μg)
10,000 IU
(250μg)
E 1,000IU/kg  
K 2,000IU/kg  
チアミン 5,000mg/kg  
リボフラビン 100mg/kg  
パントテン酸 2,000mg/kg  
ピリキドキン 50mg/kg  
ビオチン 1mg/kg  
B12 6,000μg/kg  
C 10g/kg  
メチオニン   1.5%
亜鉛   2000mg

CVMA栄養素基準値の上限値です。最小値と間違えないでね。
これを超える手作り食って作れないと思うけど、
生肉・生内臓肉食派の方はビタミンA過剰にお気をつけ下さい。

(以上の参考文献 「小動物の臨床栄養学」 学窓社
なんか、よく分からないって方、この本買って読んでね)

・以上が、気をつける栄養成分です。
鉄、銅、亜鉛は最大値が各基準値とも、決められていたり
いなかったりですが、最小値の5倍10倍とかにしないで、
セイゼイ2~3倍ぐらいに留める方が無難だと思います。
食材で鉄、銅、亜鉛は最小値までも、いかないんですね・・・

・水溶性ビタミンは、少々多くても気にしなくても良いのですが、
サプリメントを加える時は、最大値を超えないようにして下さい。

・栄養計算をしてみると、私が作る猫ご飯では、微量ミネラルや
ビタミン類が基準値を満たさないと分かったので、猫用ビタ
ミン&ミネラル剤を猫ご飯に添加しています。
足らない栄養素のサプリを単独で添加する方法もありますよ。

猫用ビタミン&ミネラル剤は、100gで成分を計算して、
栄養計算表に追加してください。
栄養剤で、栄養過剰になってもいけませんから。

すべての栄養を食べ物で摂取する・・これは計算だけなら出来ますが
猫にとって食べてはいけない食品があるので、あまりお勧めは
しません。足らないものは、あっさりとサプリにたよっています。

栄養計算はメンドクサイけど、これ(栄養計算表)使って頑張って下さい。
猫が食べてくれて、栄養があるご飯作りって
ヤリガイありますよ~・・・声が小さいって・・(p^-^)p ファイト

少し書き加えたり、削除したりしました(2006年12月)

ABOUT ME
nekopikaia
日本で最初の猫手作りご飯HP作成した猫ご飯研究家で、チャネラーもしています。過去から知恵を!未来から成功を!これらを融合して現代を幸せ生きるチャネリング・動物と会話するアニマルコミュニケーション・アカシックレコードを教えています。また、犬猫の飼い主にどんな病気にも対応する手作りご飯を教えています。