アストラガルス(別名キバナオウギ)
以下抜粋
「筋力増強し、気を補う「黄耆」”
気を補う生薬といえば人参がその代表格だが、
もう一つの重要な補気薬、黄耆(マメ科キバナオウギ)
もぜひ知ってほしい。
中国では黄耆の知名度が高く、黄耆を用いた強壮薬や健康食品、
薬膳料理は数えきれない。
人参と同じように優れた補気作用を持つ生薬だが、
人参にはない特有の働きもいろいろある。
まずあげられるのは、黄耆の筋力増強作用である。
胃腸などの消化器は、平滑筋の収縮や拡張によって蠕動運動を
行っている。筋力が低下すると、この蠕動運動も弱くなる。
つまり、食べたものや水分の消化吸収力が悪くなるということ
である。
胃アトニーなどの場合、食後の膨満感やもたれる感じ、
上腹部をたたくとポチャポチャと音がするといった症状が出てくる。
お年寄りによく見られる便秘症も、大腸や腹筋の無力に
よるものだ。
さらに、五臓六腑を体内の一定位置に保つのも筋力によって
いるので、内臓を引っ張る筋膜が弱くなると、内臓下垂をひき
起こす。
やせている人によく見られる胃下垂や腎下垂、
子宮脱はいずれもこの筋力不足が原因である。
中国漢方では、こうした一連の症状を「中気下陥」と呼んでいる。
いずれも気の不足が根本原因としてあるため、
治療には補中益気湯のような補気薬を用いる。
この補中益気湯の最も重要な成分が、筋力を増強する黄耆だ。
黄耆は平滑筋だけでなく、横紋筋や心筋搴ュ作用もある。
そのため重症筋無力症(眼瞼下垂など)や心筋梗塞、
心不全の治療にも用いられる。」
袁 世華(中国・長春中医学院教授)
讀賣新聞日曜版『漢方漫歩』1996/10/6 より
アストラガルス(その1)
使用目的
・免疫機能を高める。
・軽い興奮作用がある。
・癌細胞が健康な組織細胞へと広がるのを食い止める
作用があると言われている。
・体内から余分な水分を排出することによって心臓への負担
を軽減し、血圧をさげる。
・肺を丈夫にする。
・気管支細胞の再生をうながす。
・呼吸器系、心臓のウィルス感染に対する強化
(体内の体内のキラー細胞活動とインターフェロン
生産を刺激することによる)
・体の防衛力を促進
(T細胞活動を刺激するよう働くと同時に、
白血球数を上昇させ、肝臓を強化し、その結果、
防衛力が高まる)
・肝臓内のDNA統合を強化(サポニン成分)
・長期のステロイド療法の副作用からの回復を早める
可能性がある。
・腎臓感染症、腎疾患
・化学療法、放射線療法により疲れきった免疫システムの
機能バランスを維持する足場になる。
用法・用量
通常、一日2回、体重20パウンド
(1パウンド=453.6jにつき20滴まで
心臓のウィルス感染症の場合、化学療法、
放射線療法を行っている場合は、まずホリスティック獣医師と
相談する。
アストラガルス(その2)
アストラガルスの補助的役割をするハーブ
*ここに出てくるハーブの猫に対する危険性はまだチェックして
おりませんm(_ _)m
呼吸器系感染症:
クルツフット
(ただし、肝臓に毒性がある成分が含まれているので要注意)、
グリーンデーリア(ネバリオグルマ)またはミュレンリーフと
組み合わせる。
腎臓感染症または機能障害:
シバムギ、コーンシルク、オオメガサソウ、
ゴールデンロッド(アキノキリンソウ)
これらは顕著な補助的ハーブである。
肝臓毒性を伴う状況、ガン、免疫機能低下の可能性がある場合:
利尿効果とおだやかな強壮作用を持ち、栄養があり、
なおかつ代替がきくものが、
体から毒素と過剰な老廃物を排出する手助けとなる。
タンポポ、ゴボウ、レッドクローバー、リコリス(カンゾウ)、
アルファルファなど
甲状腺機能亢進症:
アストラガルスは単独でもよく作用するが、入手困難な場合の
代替ハーブとしてビューグルウィードが考えられる。
また、アストラガルスの代替ハーブとして、オウレンがあげられる。
注意
・A. membranaceousのみ使用すること。他の種は毒性が強い
(特に草食動物には要注意)、
・エキナセア同様、免疫異常の疾患をもつ動物に
使用してはならない。
(免疫機能が減少し、白血球数が低い状況において、
エキナセアは侵入してきた細菌の繁殖をより早める引き金、
危険な促進反応の原因 となる可能性があると理論だてられ
ている。)
2001/11/20(火) 12:40:41