犬と猫のハーブ事典

[ハーブ]犬猫ハーブ ゴールデンシール goldenseal

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犬猫ハーブ ゴールデンシール goldenseal

学名:Hydrastis canadensisL.
キンポウゲ科
主成分:イソキノリンアルカロイド(ヒドラスチン・ベルベリン・カナディン)
揮発油・樹脂

ヒドラスチン:血管の平滑筋を収縮させる作用。自律神経の刺激作用。
ベルベリン:抗菌、抗アメーバー作用。中枢神経の鎮静作用。
カナディン:子宮の収縮作用

使用部位:根
安全性:子宮の収縮作用があるので、妊娠中は使用しない。
昇圧作用がある、高血圧の人は使用しない。
鼓膜破裂の疑いがあるとき、点耳剤を使用しない。
生のゴールデンシールを食べると、粘膜潰瘍が起こる事もある。
ビタミンB群の吸収を阻害する。
注意:ベルベリンには中程度の毒性があります。
長期にわたる犬猫の研究では(ベルベリン2mg/kg)、
血管を膨張させ迷走神経を刺激することによって、
心機能低下することが分かっています。
この高い投与量によって、腸や子宮の平滑筋を刺激し
呼吸も低下したそうです。
しかし、より低い投与量では、腸平滑筋の蠕道抑制し
心肺機能を刺激した。
心筋に刺激作用があって冠動脈流を増大させた。
このような反対の作用がでたそうです。

猫・犬には十分注意してください。
推奨量:(推奨量は人間用です。ワンニャンはここを見てね)
人間でチンキとして1ml~4mlとされています。
猫や犬の体重を考えて、ごく少量にしてください。
長期間飲むことは危険です。
作用:強壮作用・弱い弛緩作用・抗炎症作用・抗菌作用・
苦味による健胃作用。
収斂・消化促進・胆汁分泌促進・抗カタル・緩下・
胃粘膜の治療・血圧上昇。

人間の場合 

チンキ:鼻カタル、粘膜性大腸炎、胃炎、
消化不良、食物過敏症、肝臓強壮剤、
月経前症候群、過多月経、などは
0.5ml~1mlを1日3回の服用

洗浄剤:チンキ5mを水100mglで薄める。
皮膚炎、はしか、湿疹に洗浄剤として
使う。

うがい剤:チンキ2ml~3mlをコップ1杯の温水で薄める。
歯肉炎、口内炎、喉の痛み。

カプセル:200mgのカプセル1日3回
胃炎、呼吸器感染症。


管理人から・・・・・
大変人気のあるハーブです。乱獲され絶滅が危惧されています。
『あなたの庭に植えてください』とか『オレゴングレープを代用に』とか
書かれているHPも見受けられます。
大切なハーブだと思いますが、安全性をよく理解して
うまく使っていきたいものですね。
犬猫の使用量は、ピトケアン先生の物を参考にしてください。
ビタミンB群も一緒に、飲ませることを忘れないでね。

追記・・・・猫のあごニキビ、歯磨きに。人間の歯茎の腫れ、風邪と
色々使っています。猫にはグリセリンチンキで、人間は
カプセルで使っています。
参考資料
メディカルハーブ安全性ハンドブック(東京堂出版)
健康食品ウソとホンとの見分け方(悠々社)
薬用ハーブの機能研究(健康産業新聞社)
世界薬用植物百科事典(成文堂新光社)
ハーブバイブル(角川書店)
メディカルハーブ(日本ヴォーグ社)
メゲッセ氏の薬草療法(自然の友社)
食べ物とがん予防(文芸春秋)
健康食品ノート(岩波新書)
保険が使える実用漢方薬(創芸社)
ナチュラルメディスン(春秋社)

ABOUT ME
nekopikaia
日本で最初の猫手作りご飯HP作成した猫ご飯研究家で、チャネラーもしています。過去から知恵を!未来から成功を!これらを融合して現代を幸せ生きるチャネリング・動物と会話するアニマルコミュニケーション・アカシックレコードを教えています。また、犬猫の飼い主にどんな病気にも対応する手作りご飯を教えています。